ドル円の未来@デジタル赤字の影響は?

こんにちは、ごんべ@ドル円の未来!です。

為替の予想については「プロでも当たらん!」ので意味が無いのですが・・・まぁ考えることに意味があると思うので今回もドル円の未来について考えてみます。

なぜ為替(ドル円)の未来について考えるのかは、資産アセットで外貨(ドル建て)資産が半分以上を占めているからです。
( 現状の「ごんべ家」のアセット・アロケーションは、直近の米株暴落からここ数日で急回復して「ドル資産比率が70%」を再び超えてきていますw)
外貨建て資産の比率として理想は「50%」で考えているので、直近のドル資産の増加はさすがに「リバランス」をしたい水準ですが・・・50%まで円転するのが適切なのか?(来年が円高予想なら60%程度で良いのか?)
今後のドル円の推移はどのようになるのか?を考えてみたい。

※ 個人的な備忘録として整理します👍

ドル円の短期予想(年末予想)

以前(9月頃)にドル円の「年末予想」が各社から出ていたので添付↓します。

ふむ、各社バラついているけど総じて「年末まで円安が継続する」というスタンスですね。

ということで、ごんべ家のドル円資産のリバランス(ドル→円転換)は年末に行うことで良いのかな🤔
来年からの新NISA購入の資金捻出も兼ねて、年末に円転するのは時期的に丁度良いので助かりますw

※ 私はアセットの区分として、売却したとき強制的に日本円になる金融商品は「円資産」として定義していますw
つまり新NISAで購入予定の投資信託(オルカン、SP500等)の外国株式は「円資産のアセット」として区分けします!

ドル円の中期予想

令和4年の経済産業省のデータ↓が興味深ったので下記します。

https://www.meti.go.jp/policy/mono_info_service/joho/conference/semicon_digital/3siryou.pdf

↑の資料にあるように2001年から2020年の期間に日本の情報処理関連の凋落が見て取れます。
産業としては「電気・情報」セクターになるのかな。

上図の「日本シェア」の低下に伴った「売り上げ」低下が↓下図と符合しています。

特に2008年位からの7年間の急落が酷いですが、日本企業のシェア低下に伴って貿易収支で稼げなくなっています。
オンプレミスからクラウドに移行出来なかった日本がシェアを奪われたのですが、現状を見てもここから回復するとは思えません。
経済産業省の今後の予想↓は下図ですが、かなり不味い未来になっています😱

えーと、図を見れば分かりますが2030年には「年間の原油の輸入額」を超える赤字(約8兆円)になる予想がされています!

確かに公私ともにデジタル関連は米企業が占める割合が圧倒的に高くて利用料を払っていますね。
そして値上げに対して受け入れるしかない状態。。。

しかし、原油(エネルギー)とIT(クラウド費用等)で年間15兆円の貿易赤字なのか・・・ちょっと洒落にならない金額ですなぁ。
これだけの金額を日本企業が外国で稼げるのか?
稼げるとしたらどのセクター?

最近ニュースなどで、「構造的な円安」という言葉が出てきました。
金利差が縮小しても「円高」にならない場合、金利差以外の部分に焦点が当たってくるでしょうね。

上図のように貿易赤字が恒常的になると「円安」方向へのバイアスはかかりますね。
やはり長期的には「円安」と考える方が良さそうと個人的には考えます。

日本の残る希望は自動車産業

日本の残る希望は「自動車産業」だと思いますが、ここのところ少し風向きが変わってきたようで
「内燃機関 →EV」ではなくて「内燃機関 →PHEV →EV」と間にRHEV(プラグインハイブリッド)が入る流れになってきたかも。
要は欧米が自国に都合が良いような「ルール変更」をする可能性が高いかなw

まぁ流れとして将来的にはEV車が主流になることは確実なので、EV車の内部品のシェアをどれくらい取れるかになります。
キーパーツは「バッテリー」と「モーター」でどこまで差別化できるか?
そして価格競争力が保てるか?
だと思います。

半導体産業で「Nvidia」や「TSMC」の部品会社が強いのは、他の会社に対して競争力があるからで
自動車産業で同様な競争力を持つことが出来る企業があれば、自動車の完成品のシェアが落ちてもなんとかなるのだが・・・。
(パソコン等のコモディティ化の歴史をみると難しいだろうなぁ)

まぁ自動車産業がこけたら・・・日本沈没(超円安)ですかね😱

新NISAへの投資がキャピタルフライトになる?

個人的には、来年から始まる新NISAがキャピタルフライトになるかもしれん!
と少し警戒しています。

今までの「NISA投資」や「クレカ積立投資」に対して、新NISAでどれくらい増額されるのか?
日本の家計にそれほど余裕があると思えないので、現状のNISAを利用している一部の金融リテラシーが高い人が「投資金額を増額するくらい?」と予想していますが・・・どうなんだろ?

家計調査などのデータを見る限り「月5万円でも無理じゃね?」と思うのだが。
せいぜい「月1~2万円」を積立投資できる人が増えるくらいかな。
(将来不安から独身女性の積立投資が増えるような気がしますが・・・)
正直、新NISAに流れる金額の規模感がまったくわからんw

日本人の気質として新規に始める事に対して様子見するのが大多数で「ファーストペンギン」にならないと思うのよね🤔
しかしメディアで「他の人もやっていますよ!儲かってますよ!」的なニュースが相次ぐと、これも日本人気質で「投資金額が一気に増える」可能性があります!
投資対象が「オルカン」や「SP500」の様な「海外へ投資するファンド」の場合ですが、この金額が多ければ多いほど「円安要因」になります。
そして新NISAの特徴から「長期投資」をうたってますから「売却(買い戻し)」が無いのが結構キーポイントだと思います!

一般的な投資は「買い戻し(ショートカバー)」を考えてお金が動きますが、新NISAの「一方通行になり得る」投資資金に関しては結構な円安要因になるような気がします。

メディア等で「新NISAで儲かってます」的な内容が多く流れると、更に投資金額が増えて円安要因になるわけで、

「新NISA儲かる」→「投資金額が増える」→「円安になる」→「海外投資ファンドの基準価額が上がる」→「新NISA儲かる」→「更に新NISAをする人が増える」→「更に投資金額が増える」→「更に円安になる」

というような「円安スパイラル」になる可能性もあるような気もします。

つまり、儲かるから「海外へ投資する」というキャピタルフライトの完成ですね!

新NISAで「日本株に投資」する人の割合はどれくらいなんだろ?
私も当初は「配当目当て」の日本株を考えていたのですが、現状では「投資信託で良いかな」と変わってますw
(大暴落があれば、その時には日本株を買うかもしれん・・・)

独り言

将来は誰にも分からないが、現時点での予測では長期的に「円安」になる確率の方が高そうかな?

普通に考えれば貿易赤字が恒常的になって、そのまま経常赤字になった時が怖いのだが・・・。
日本は「対外資産」が多いので「リパトリで円高」になる可能性もあるのよねw

※ ちなみに「安全資産としての円」と言われるけど、安全資産というより「金利が低いからキャリートレードに使われている」だけで
リスク発生時に「キャリー解消して巻き戻しの円高」になるのであって、新たに円を買っている訳では無いのよね🤔

今のままの財政状態が続けば、円安トリガーは「日本国債」の格下げかもしれん。
いきなり格下げ発表をすることは無いと思うが、中長期的には格付け会社のレポートにアンテナを高くしておいた方が良いですね。

短期的には来年~再来年に向けて「円高」になる予想なので、年末までにドル資産を利確&円転して円のアセット比率を50%程度にするのが良いのかな?
米国のリセッションがどの程度になるのか分かりませんが、次の円高(130円以下)になったら「ドル資産&金(インゴット)」を購入開始かな🤔

今回は「日本国のリスク」を考えたのだが、相対する通貨として「米国の今後」がどうなるのか?が重要ですね。
日本のリスク以上に米国が悪くなれば「円高」になるわけで、「ドル離れ」が叫ばれている中でドル覇権に変化があるのか?
私はドル覇権が崩れることは無いし、ドル需要が大幅に低下することは無いと思っているので「ドル資産比率」を高くしています。
時間があるときに「米ドルのリスク」も考えてみようw



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