原油価格大暴落、その原因と行方
https://jbpress.ismedia.jp/articles/-/59920
日本のマスコミで報じられたことはありませんが、ロシアがOPEC+会議で追加減産に反対したのは、原油を増産するためではなく、これ以上の減産は物理的・技術的に不可能だからです。
西シベリア鉱区の油層圧は低くなっており、バルブを締めて減産すると、将来バルブを開けても原油採取が不可能になってしまいます。
一方、サウジアラビアの原油鉱区の油層圧は高く、自噴原油が多いので、バルブを締めて減産しても、バルブを開ければまた原油は採取されます。
西シベリア産原油はワックス分が多く、油井で採取された原油を原油処理施設に輸送するフィールド・パイプラインの中で原油が常に流れていないと、ワックス分がパイプ内部に付着して、パイプラインが動脈硬化を起こします。
また、冬場は原油の中に含まれる水分が氷結してしまいます。
ですから、常に原油を採取して、パイプラインの中に原油を流しておくことが必要になります。これが今回、ロシアが追加協調減産に反対した理由です。
↑リンクの記事が分かり易くて良かったです!
ロシアが折れない理由が分かりました。
そして 「この油価戦争において勝利者は存在しない」 とあり、原産国のチキンレースになっているのも説得力があります。
「OPEC+会議決裂後の油価下落においては、エネルギー大消費国の中国が最大の受益者になるだろう」
とあるので、水面下では米が動いていそうですね。
焦点はいつ増産を止めるのか?になるわけで、次のオペック会合前にリーク記事が出るのかな。
今回の記事には書かれていませんでしたが、 ロシアの原油事情などは当然サウジは知っていたわけで、それでも増産にサウジが踏み切ったのはどんな理由なんだろ?
ごんべの戦略?
ごんべの戦略ですが、基本的には原油ETFの下がったところをコツコツ拾っていくことにします。
以前から、原油ETFはロールオーバー時に減価があるので長期で保有はいたしません!と書いていますが、先物価格の方が安い場合は「バックワーデーション」で増価します。
なんのこっちゃ?となりますが、原油はいろいろ複雑みたいです(笑)
4月から増産ということで、まさに今がバックーデーションだと思うのですが増価しているのかなぁ?
さて原油価格の低下で増価するなら、今の原油は上昇待ちなので買いなんじゃね?
と考えますが、原油ETFは為替が円高方向の時には目減りします;;
外国の株式・債権等と全て同じですが、円高の時に買って円安の時に売るのが理想です。
ということは、ごんべは短期目線で円高予想(とりあえず105円くらい?)しているので、もう少し円高が進んでから、原油ETFを拾っていこうかと。。。
多少の為替損やコンタンゴ減価などより、協調減産のニュースの方が利幅が大きいと思うので原油ETFは中期目線で見ています。
「宝くじは買わないと当たらない」のですよ^^;